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那須高原はあたり一帯が温泉地なのでお風呂には苦労しない環境にあるのですが、雪や雨がしとしと降って湯上りの濡れた髪のせいで体が急に冷えてしまうので、うちに帰ったらもう一回、お風呂に入り直すなんてことも……。
結局、自分の家で温泉並みに温まるのが目指すべき理想な暮らしなわけでして、たんに温まればいいというわけでもなく、そこに+αで健康にいいとくれば、まさに極楽なわけです。
水道水のお風呂というのは、肌を刺すように棘々しいのですが、そこに山や畑なんかで摘んできたナチュラル素材を入れてやるだけで、びっくりするぐらいに温まって、肌がスベスベになりますよ。
日本では昔から「柚子湯」や「菖蒲湯」というものがあったわけですが、あまり聞きなれない素材もあります。「介護のニオイケア」というページには、にんじんやセロリなんかも保温効果が高いのだとか。そこで、私ことギンナンがぜひおすすめするナチュラル素材を4つだけ紹介します。
みかんの皮を陰干ししたものは「陳皮(ちんぴ)」という漢方薬でもありまして、果皮に含まれるリモネンという精油成分が血行促進作用があり、クエン酸やビタミンCも含まれていのでお肌にもいいとのこと。みかん袋もそのまま使えるのでお手軽な入浴素材です。
松の葉の花言葉は不老長寿ということなので、「松葉」をお風呂に入れるのも健康によさそうではありますが、実際、松の精油成分は肌を刺激する働きがあり、体を温めてくれるのです。神経痛、リウマチ、肩こりといった体がいうことをきかなくなった人はぜひ。松葉を煎じてエキスを抽出するか、そのまま糸で縛ってお風呂に入れてください。
昔から「ビワの葉」は薬効成分があることは知られていますが、ビワ茶やビワ酒なんてものがあり、どんな病にも効くんだと宣伝されています。まぁ、そこまで熱心にならなくても、那須高原なら庭木のびわの葉を2〜3枚摘んできて湯船に浮かべればいいだけ。タンニンを含んでいるので湿疹やかぶれに効果があることは間違いなさそうです。
そして、ぜひぜひおすすめしたいのが――
「干した大根の葉を使った干葉湯(ひばゆ)」
――というものです。
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