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那須野ヶ原の開拓レシピの登場! |
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那須高原の郷土料理で外せないのが、古い食文化の上に那須野ヶ原の開拓当時に食べていたレシピが作られたということです。那須野ヶ原は弓の名手であった那須の与一と縁があるように、広大な原野が広がっていました。明治のはじめに奥州街道以西から蛇尾川を挟んだ原野を開拓します。那珂川から鬼怒川にかけて広大な運河を造ったんですね。大変な事業でしたが、その頃の食事は、今でも那須高原の馴染み深いレシピとして残されています。
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さくら市氏家の勝山城から望む「鬼怒川」 |
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那須野ヶ原開拓のおやしろ「烏森神社」 |
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那須高原はスローフードの理想郷! |
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那須高原の郷土料理は、豆を使ったレシピが多く見られます。豆といえば納豆ですが、全国的な消費量は北関東から南東北がダントツで、生産量日本一は茨城県、消費量日本一は福島県だそうです。那須高原はそれらの地域に挟まれていますから、もちろんのこと納豆をよく食べます。
那須高原は関東と東北の境に位置しています。たんに地理的な境界というだけじゃなく、気候的にも境界を作っているようです。だいたいですが、りんごが育つ環境は那須高原が南限といわれています。逆に檜なんかは北限ですね。この境目となっている微妙な位置関係というのも那須高原の特徴です。
北日本のように過酷な寒さもなく、かといって西日本のように暖かくもないので、塩分控えめの保存食が作られてきました。畑の野菜や田んぼの米・小麦がよく育ち、那珂川や鬼怒川の清流では川魚が獲れます。那須野ヶ原の開拓の頃より酪農が盛んで、果物もたわわに豊富。ちょっと山に入れば山菜の宝庫です。まさに、那須高原はスローフードの理想郷なのです!
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那須高原の郷土料理を楽しむコツ |
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那須高原の郷土料理はシンプルな味付けが特徴です。出し汁もあまり使いません。その代わりとなるのが玉砂糖です。これは素材の味を存分に引き出してくれるとても素晴らしい調味料です。
シンプルな味付けほど逆に作るのは難しい場合もあります。野菜に味噌をからめただけのレシピでも、野菜を吟味し、味噌作りから始めると手間がかかるものです。 |
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つまり、那須高原の郷土料理は、地物の食材じゃないと出せない味なのです。土をいじり水をやって育てた野菜で作るからこそ那須高原の味になります。野菜は無農薬で有機栽培されたものを、調味料は那須高原のものを使って欲しいです。那須高原の郷土料理は味加減、さじ加減で作るものなので、甘いだ、しょっぱいだ、頭をひねりながらお好みの味を見つけましょう。
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マチコさんが実際に作ってみて、おすすめしたいものが星で示されています。星3つは那須高原を代表するレシピでとっても美味しいもの。星2つは普通に美味しいもの。星1つはためしに作ってくださいという意味が込められています。参考にしてくださいね。 |
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