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毎年5月5日は端午の節句です。全国的に見れば、規模が小さくなってきていると思いますが、那須高原では今でも男児の成長と幸福を祈って盛大に祝います。
5月の那須高原の民家をのぞいて見ると、なんとも立派なのぼりが上がります。部屋に飾る掛け軸やのぼりに那須与一が描かれているというのも那須高原ならでは。家の軒には餅草やしょうぶを刺して厄除けをし、夜はしょうぶ湯に入り、しょうぶ酒を飲みます。
そして、初節句の家では大量にかしわ餅を作ります。かしわ餅はお祝いのお返しとして振舞われ、お嫁さんは実家に里帰りするときのお土産にしていました。
昔はみんなが大好きなお菓子だったんですね。ちょっと上の世代のおばあちゃんは、朝から一日がかりでかしわ餅を作ったそうです。
自分でかしわの葉を摘んできて、手作りあんこのかしわ餅は、ほっぺたが緩んでしまうほど美味しいですよ。
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4人前 |
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(1) |
米粉……200g |
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かしわの葉……4枚 |
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熱湯……カップ2 |
(4) |
砂糖……150g |
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小豆……200g |
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塩……適量 |
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かしわの葉は5月頃に茂ります |
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●まずはあんこ作りから。小豆は熱湯で一度、湯がいてから、お湯を取り替えて小豆が指で潰れるぐらいまで茹でます。 |
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●小豆が煮えたら砂糖を入れて煉り煮します。できたらしばらく冷ましておきましょう。 |
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●かしわの葉は水でよく洗って、水切りしておきます。 |
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ボールに米粉を入れ、熱湯を加えながら静かにかき混ぜます。パン生地を作るように練り上げましょう。 |
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米粉の生地を平べったくして、さらし布をしいた蒸かし鍋の中に入れます。ここでまず20分ほど蒸します。 |
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蒸した生地はさらし布ごと水の中にさっと入れます。 |
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いよいよ、かしわ餅の形にしてゆきます。先に作っておいたあんこは丸めて玉にします。蒸した生地も1つ分の大きさに平らにします。 |
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生地にあんこ玉を挟み、かしわの葉で包みます。再び蒸かし鍋の中に並べて入れましょう。 |
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10分ほど蒸したらできあがり。かしわの葉の色が食べごろのあかし。 |
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●かしわ餅の下準備で三日月形にするのは手間がかかります。昔は専用の型がありました。いろいろ工夫してみてください。 |
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●かしわ餅は3日間ほど日持ちしますが、硬くなってしまったらレンジの中へ。 |
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ツブツブ小豆 |
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丸めたあんこ玉です |
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ゆっくりかき混ぜて |
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パン生地を煉るように |
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これが基本形 |
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いよいよ蒸しますよ |
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葉っぱの匂いがしみじみ |
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素朴な味わいです |
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